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今一度、考えるべきこと・・・。

投稿日:2016年11月10日

どもLEEです。

今日は少し長々と重たい話しをしようかと思います。
書こうか?書かないでおこうか? けっこう悩みましたが、この海でガイドを生業とする者として
やはり意を決して書くべきだと思いました。

オオカワリギンチャクのことです。

先日、屋久島の至くんがL-DIVEに潜りに来てくれた時に、
「LEEさんはオオカワリがなくなった原因はなんだと思いますか?」と、質問をしてくれました。

私は・・・、
「色んな要素はもちろんあるかもしれないけど、やっぱりダイバーが入りすぎたせいだと思う。」
と、答えました。

田辺湾を代表する名ポイント「ショウガセ」、そこにはここでしか見れないオオカワリギンチャクが
群生している! この文句で随分とそのエリアにダイバーが訪れました。 中性浮力がままなら
ないダイバーがフィンでバシバシとオオカワリを蹴り上げたり、砂を撒き散らしたりしている姿も
よく見かけました。 年間、どれだけのダイバーがこのオオカワリを見に来たのか?
それは自然のバランスをいとも簡単に崩してしまうほどの数だったと思います。

自然は微妙なバランスで成り立っている・・・。

実は知る人ぞ知る、白浜のエリアにも数は少ないながらオオカワリギンチャクが見れるポイン
トがあります。 ただそこに潜っているサービスの方に聞くと、上級者向きのポイントで年間にして
2,3回しか行くことがないそうで、現在もそこで見れるオオカワリギンチャクは個体数も変わる
ことなく、元気にしているそうです。

そもそもオオカワリギンチャクは謎の多い生物ではありますが、やはり深海系の生物で非常に
デリケートな生き物です。
砂や泥を被っただけで弱ることもあるようですが、自身に降りかかった砂などは自力で時間をかけ、
振り落とすことができ、まれに起こる大雨や猛烈な台風などで降りかかった砂や泥では消滅する
までのダメージはきっと与えられません。 それよりも・・・日々ダイバーのフィンでの攻撃や砂の撒き
散らし、果てには直接触れられる攻撃こそが最大の消滅要因だったように思います。


この写真を見てください。























久しぶりに成体のオオカワリの元気な姿を見ることができました。 
見ることができたことに大きな喜びと興奮が湧き上がりましたが、それと同時にやっぱりか・・・、
の悔しい気持ちが湧き上がりました。

このオオカワリ達が棲息しているのは同じ田辺の海です。 しかもほとんどダイバーが行くことが
ないポイントです。 ここのオオカワリはショウガセにあった以前のような群生ではなく、ポツポツ
と点在している場所で、約6年前に私が見た限りでは約10個体のオオカワリが見れました。
そして今、その数はほとんど変わることなく、元気にその触手を伸ばしていました。
もっと調査すれば固まった小群生が発見されるかもしれないですが、どちらにしても以前のまま
の姿でした。

すいません! このポイントの詳細はこうなった今では発表できませんが、この個体達の存在が
私たちに伝えてることは・・・・、

海を愛して止まないダイバーこそが、ショウガセのオオカワリギンチャクの消滅を促していた!

その事実だと私は思います。

ショウガセにはもうほとんど成体のオオカワリを見ることができません。 でも小さな小さな次の世代
のオオカワリがまだほんの少し頑張って生きてくれています。










今のショウガセのオオカワリエリアの無残な姿はこの海でガイドをしている私たちに大きな責任がある
と思います。 もっと違う接し方をお客様に提案するべきだったと思うし、現地サービスがみんなで協力
して保護をする方法もあったと思います。

本当に本当にショウガセのオオカワリには申し訳なく思うし、ガイドとして自然の接し方をお客様に伝え
きれなかったことが悔やまれます。


どうかどうかダイバーの皆さん、ショウガセにはまだ小さいオオカワリがいてます。 彼らをやさしく、
そして敬意を払って接してやってください!
生き残るチャンスは残されていると思います。 それはそこに潜るダイバー一人一人の自然に対する
心がけに懸っていると思います!

私が海のガイドになりたい!と強く思ったきっかけになった人、(串本すごいもの見つけ隊の高橋氏)
はこうおっしゃってました。

「ダイバーは海の中に入る!ではなくて、入らせてもらってる!この気持ちが大事なんだよ!」

この言葉が本当に身に沁みます・・・。

ぜひ、みんなでショウガセの小さなオオカワリギンチャクを守ってやってください!!!!!!

本当に本当によろしくお願いします!




 

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